オペ前の検査あれこれ
いざオペになると準備が必要になります。パッと切ってすぐ終わるってわけじゃないです。しっかりと今の肘の状態を医師が把握することが重要になります。オペの方向も決まります。
検査をすることで”どこまでのことが出来るのか”が判るのです。妥協点を見出すわけです。前にも書きましたが肘の人工関節などはまだまだ未完成です。これから十年以上掛けて良くなっていくと思います。その時のためにも今はどこかで落としどころを見出す必要がありますね。
■ オペ前の検査
オペ前の検査としましては私の場合は、ヘリカルCT、超音波エコー、X線透視撮影を行い医師と綿密な調整を行いました。
マルチヘリカルCTは当時は私の病院には4列(検出器の数のことです)しかなかったので64列の救急救命病院で特別に検査をしていただきました。やはり分解能が高くMPR処理や3D画像を作っても雲泥の差が出ます(汗)
X線透視撮影では、肘の偽関節がどのように可動しているのかを把握します。それはそれは恐ろしい動き方をしていました(笑)よくぞ関節しているなあと感心。私の場合は上腕骨遠位の外側の滑車部分だけで肘関節を形成していました。すごい!外れたことは無いですが不思議なものです。
後は当時はMRIが当院になかったので超音波エコーで尺骨神経の走行を確認していただきました。現在はMRIが設置されてますので通常はMRIをした方が尺骨神経の痛み具合、炎症の度合いがより判ります。是非おすすめします。
CTで骨の形状を3次元的に確認、X線透視撮影で関節の動きを、MRIやエコーで尺骨神経の走行、状態を把握することで今の肘の状況がしっかりと医師が知ることが出来ます。すべて意味のある有意義な検査というわけです。
納得のいく検査に、納得のいく説明は後悔しないために必要ですね!
つづく:NEXT→「オペの術式の選択」