ネットで繋がり広がります。”尺骨神経麻痺”でお悩みの皆さんへ。

尺骨神経麻痺の治療

ただ単に肘を長い時間付いただけ、無理に肘を曲げて麻痺させてしまったと言う場合は、原因となる行動を中止して安静にしていれば症状は改善されます。 それ以外で私の場合のように上腕骨の変形や、肘関節、手関節の損傷を起こしている場合、手術が必要になることもあります。

外科的な手術は、骨の形を整復して固定するようなものと、尺骨神経の場所を移動させる手術があります。 前者のいわゆる「骨きり手術」ですがはっきり言って今の医学では成功しない可能性がまだ高いです。骨切りの手術は、私のケースでは相当迷いましたが中止になりました。

私は、幼少の頃の怪我により上腕骨が相当変形して成長してしまいました。それに伴い上腕骨と尺骨の関節面が非常に奇形になってしまい成人しているのです。上腕骨の不必要に形成されてしまった骨を切り”綺麗な形”にして骨が付くのを待つつもりでしたが1.関節面が非常にイレギュラーなこと、2.上腕骨の骨きりにより整復した骨が付かない場合のことを考えると相当なリスクを背負うことになるので避けました。

>>>>参考 「尺骨神経麻痺を改善させる手術

上記の理由があり医師と相談した結果、尺骨神経の前方移行術という手術を受けることになりました。”尺骨神経前方移行術”というの骨の変形により圧迫の掛かりやすい場所にある尺骨神経を移動させるというものです。

■ 尺骨神経前方移行術

この尺骨神経の前方移行術も予後がいいとは言われないこともありますが「今の痛みを少しでも和らげることが出たら・・・」ということで受けました。理論はこうです。ずっと押し続けてるスポンジは押すのを止めてもなかなか元には戻らないということです。

椎間板ヘルニアなどの他の神経系の治療でも受診時に耳にすることはあると思いますが尺骨神経でも同様のことが言えます。ヘルニアなどの痛みによる手術出の説明であるように「手術をした段階の病状で止まる」のです。

つまりこれ以上悪くならない、悪くなりにくい状態にはなるけどバッチリ痛みが完治することは少ないです。手術に過度の期待をしないためにもこれだけは覚えていてください。

幸い私のケースでは毎年冬に寒さで発症していた麻痺による痛みはほぼ無くなりました。圧迫を過度にかけるとやはり麻痺はたびたび起こりますが。それさえ気をつければほぼ完治といえるでしょう。