ついに上腕骨手術か?!でも・・
なかなか決心も付きませんでしたが。。”痛み”があること自体がオペの適応の一つだともお聞きしました。まあこのままドンドン悪化してしまうと子供を抱っこするどころか仕事も出来なくなってしまいますし。
■ 当然骨も切って綺麗にな形になると思ってた。
何回も書いてますがワタシの場合は、骨折の変形による尺骨神経圧迫による麻痺なのです。ですので”要らない骨”を切って圧迫している神経を逃がしてやるんだろうと思っていたのですがどうもそんなにウマく事は運ばない様子です。
とりあえずワタシの肘のレントゲン画像を見ていただきしょう。
正常な肘は向かって左側です。右側がワタシの骨折で変形している患側です。(注:左側の画像は、ワタシの右腕の画像を反転させて左腕と同じように見せているだけですので他人の腕では有りません。あしからず)
まあ初めて見たときは驚きました(汗)よく関節残ってるなあと。ひどい腕です。そうそう見られませんよ。(笑)
この腕を手術で骨切りまでしようとすると非情に大変なんです。
こちらの画像をご覧ください。ワタシの骨切り手術をしようと思いますとこの様に白線のように2回に分けて上腕骨を切ります。赤い×印の部分が”要らない骨”になるのです。それで残った骨を引っ付けて終了です。簡単に書くとこうです。
しかしそうそう単純ではなくリスクがかなり大きいのです。ワタシはこのオペをしようと思ったのがすでに20代後半です。この年になると骨折してもなかなか付きにくいものです。このオペはいわゆる一度骨折を再現して外側からプレートやスクリューで骨を固定します。
すると数ヵ月後には一つの骨になって腕も真っ直ぐになってめでたしめでたしなんです。。。がしかし20歳を超えると相当骨は付きにくくなっているのでもし骨の接合部で付かなかったら予後不良なんです。ずっと固定器具をつけて三角巾で吊って生活しなけばならないかも知れません。再手術で骨を再度接合しようという試みもするかもしれません。(うまくいくとこんな感じ?右写真)
最悪の場合は人工の関節が必要になるかもしれません。肘の人工関節は、他の人工関節と比較してもまだ熟成したものではないです。そうなってくると社会復帰など数年先になります。
医療は20年前想像も付かないくらい拙いものでした。そして現在飛躍的に進歩しました。さらに20年後はさらなる進歩が予想できます。無理やりに骨を切って成型しなくても「生活に支障の無いレベル」には持っていくことができます。今は、圧迫している神経だけ移動してフリーな状態にしてやる。たったそれだけで痛みの無い生活を得られるわけです。
今もっとも必要なことは何か?コレを考えてみると骨切りは最良の選択ではないことが解かります。幼いころから腕が曲がっていることは本当にコンプレックスでした。治せるものなら治したい。その気持ちはいまだ強いものですが現在の医療の技術は万能ではないのです。その時が来るまでは曲がった腕とお付き合いする決心をしました。
つづく:NEXT→「オペ前検査あれこれ」