尺骨神経麻痺とは
【尺骨神経麻痺】しゃっこつしんけいまひ
そもそも「尺骨神経」とは何か?ということですが簡単に言いますと尺骨神経は、「肘をぶつけるとビ〜ンとする神経」です。
誰もが一度はビ〜ンとやったことがあるはずですね。あの部分は上腕骨の尺骨神経溝という”骨のミゾ”の上を尺骨神経がむき出しで通っていて触れやすい所なのです。
もともと尺骨神経はとても太い神経の類に入るので場所も特定しやすいのです。
尺骨神経は、肘から前腕骨(尺骨側)を沿って手背部に下りてきます。そして指の複雑な動きを可能にする一端を担っています。
その中でも薬指(環指)と小指は尺骨神経の影響を色濃く受けています。尺骨神経麻痺になるとその薬指(環指)と小指に激痛が走ります。経験したことの無い痛みで涙が出るほど痛いです。これが尺骨神経麻痺の症状の一つで自覚症状になることが多いです。
尺骨神経麻痺は、むき出しになった尺骨神経が長時間の圧迫を外部から受けることなどで生じる神経障害で肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)と呼ばれてます。
■ 私は”骨折”で尺骨神経麻痺になりました。
私の場合は、尺骨神経麻痺は幼少の頃の上腕骨の骨折により引き起こされました。成長の著しい幼少期の上腕骨は骨折をしてもなかなか手術をすることが出来ません。間違った部位に間違った手術をしてしまうと骨の成長を止めてしまう恐れがあるからです。
これは全身の骨に言えますが幼いお子様の骨折はあまり積極的な手術はしません。最小限に固定することが大切なのです。多くは”整復術”と呼ばれるレントゲン撮影しながら外部から圧迫して骨の形を整えてギプス等で固定することにとどまります。
私は、どういうわけか”病院”には行かず”接骨院”に行ったということもありレントゲンも無いため骨折が見逃された模様です。当然整復術もなくさし木にて固定されるのみでしたので骨は変形したまま出来てしまい受傷後10年以上も経過して尺骨神経麻痺が発症したわけです。